「NPO法人f.a.n.地域医療を育む会」について

私たちが「安心して住み慣れたこの地域で最後まで暮らし続けていく」ためには、地域医療は欠かすことのできない 大切な資源 の一つであります。

2005年頃の中東遠地域の医療は、必要な人が必要な医療を十分に受けることが出来なかったり、市民が病院を不安視するようなことが起きていました。

そのような中、市は病院機能の確保のために「病院の在り方に関する検討会」を設置し、後に全国初となる自治体病院同士の統合に繋がる取り組みが始まりました。その検討委員会に市民代表として参加したことが地域医療に関わるきっかけとなりました。

“かけがえのない命”を守り、育むためには病院や行政に頼るだけではなく、私たち一人ひとりが自分の身体に責任を持ち、日ごろから医療や福祉、健康への関心を高め自分ができる行動をとれることが大切です。

私たち「NPO法人f.a.n.地域医療を育む会」では、平成21年10月から「地域医療を守り・育む」ために①市民の健康や医療への関心を高める事業 ②適切な受療行動が取れるための情報発信啓発活動 ③医療者がやりがい感を持ち、その力を十分に発揮できるための環境づくりへの支援事業 の3つの柱を立て行政や様々な機関・団体と協働しながら市民としてできる活動に取り組んでいます。

平成24年度から現在まで改訂しながら作成している、「子どもの急病時の対応ガイドブック」は、病院の上手な利用により医療者と子育て中の両方の支援に繋げることができています。

掛川市は、健康医療の総合支援体制が充実しており市内5か所に「ふくしあ」があり、平成29年度には「掛川市健康医療基本条例」の制定、「私の健康人生設計ノート」も作成されています。市民が活用できるために、市民に伝え、行動に繋げていくことが協働する中で私たちの大切な役割となっています。出前講座(救急法や子育て支援講座など)・次世代へ繋げるための高校生体験講座・講演会やシンポジウム等様々な機会をとらえ情報伝達や普及啓発活動に取り組んでいます。

私たちは、人生の主役であると同時に、担い手でもあります。「自分たちにも出来ることがある」を合言葉に 子供や孫や隣人の笑顔の溢れる街づくりのために 無理せず 楽しく健やかに活動を続けていきたいと考えています。

豊かな人生を送るためには、困りごとを支援してくれる体制はもちろんですが、私たち自身がどのように生きたいかを自分事として考えて行動することがより良い地域づくりに繋がると考え活動しています。